概要

超精密・ナノ加工センター.comでは、2019年12月に超精密加工を手掛けるための拠点「ナノ加工研究所」を、京大桂ベンチャープラザから本社近くに移転しました。

これにより、

本社:マイクロレベルの前加工 ⇒ ナノ加工研究所:ナノレベルの仕上げ加工

という工程が非常に容易になり、マイクロとナノ、精密と超精密のはざま領域である「高精密」領域の部品加工体制が強化されました。

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ナノ加工研究所の特徴

超精密・ナノ加工センター.comでは、2012年に京大桂ベンチャープラザ内に「ナノ加工研究所」を開設して以来、精密機械工学会や砥粒加工学会などの学会に足を運び、多くの大学や公的研究機関との産学官連携を行うことで超精密加工のネットワークを築いてきました。

そして、さらに超精密加工領域の事業を強化するために、以前のナノ加工研究所から5割増の床面積をもつ「新・ナノ加工研究所」を本社から徒歩圏内に移転することにしました。床面積を増加させることで、超精密加工や難削材加工の加工能力を増強しました。

本社から徒歩圏内に移転したことで、今まで本社と京都大学を行き来していた時間コストが大幅に削減することができ、本社で行う精密部品加工との連携が強固になりました。これにより、

本社:マイクロレベルの前加工 ⇒ ナノ加工研究所:ナノレベルの仕上げ加工

という工程が非常に容易になり、マイクロとナノ、精密と超精密のはざま領域の部品加工体制が強化されました。

精密加工と高精密加工では、寸法公差の許容範囲の差は2μmほどです。しかし、この差が非常に大きいというのが、お客様ならびに私たち現場が感じている点です。

1つだけ精度がいい部品を作るだけであれば、精密加工ができるレベルで問題ありません。ただし、精密部品を量産する場合には、この寸法公差の許容範囲の差2μmが大きく効いてきます。

寸法公差3μmでは、寸法公差1μmに収まらないものが不良品となってしまいます。そのため、いかに安定して寸法公差1μmの部品加工を行うことができるのか、ここには工作機械の種類はもちろんのことですが、それ以外にも様々なノウハウが詰まっているのです。

>>精密加工と超精密加工の違いとは?

 

また、工作機械の母性原理に従うのであれば、「高精度な部品を加工するためには、その部品よりも高精度な分解能で加工を行うことができる」超精密加工用の工作機械が必要になります。

また、超精密工作機械を保有している加工サプライヤーは限られているため、工作機械から加工サプライヤーを選ぶことが高精密加工を実現するためのポイントの1つと言えます。

さらに高精密加工を量産体制で行うためには、安定して1マイクロメートル未満のスケールでの精度を出すことができる、ナノレベルの加工精度を生み出すことができる設備環境が必要になります。

>>工作機械の母性原理とは?超精密加工の限界について

 

そして近年ご相談が多いのは、小径ボールエンドミルを用いた微細加工・超精密加工です。

小径ボールエンドミルを使用できる部品加工サプライヤーは多くありません。そのためお客様からも、やっと対応可能で回答いただける企業に巡り合えた、というお声を当社でもいただいております。

小径ボールエンドミルを使用するには、下記の様な条件をクリアする必要があります。

  1. 高い回転数
  2. 非接触型のツールプリヘッダー
  3. 超精密加工機

ナノ加工研究所では、上記の条件に合致した工作機械を保有しており、小径ボールエンドミルを用いた自由曲面加工や、微細溝加工、そして部分的な超精密加工にも対応することができるのです。

>>小径ボールエンドミルを使用するために必要な条件とは?

 

つまり、

 本社工場       : マイクロ精密加工

 ナノ加工研究所    : ナノレベルの超精密加工

 本社+ナノ加工研究所 : マイクロレベルの前加工 ⇒ ナノレベルの仕上げ加工 (サブミクロンレベルの高精密加工)

 

このような形で、お客様の要求精度に合わせて最適な加工方法の選択をすることができるのが、木村製作所ならではの精密・超精密加工体制です。

>>超精密ナノ加工の実績一覧はこちら

 

ナノ加工研究所の設備を一部ご紹介!

1マイクロメートル単位での寸法公差が求められる「高精密加工」は、加工サプライヤーによっては品質に差が生じる領域です。この高精度な加工を量産体制の中で維持するのは、至難の業と言えます。そんな高精度加工を行うためには、3つのポイントがあります。

  1. 工作機械の分解能
  2. 恒温環境を管理できる環境
  3. ナノレベルの測定・計測による品質保証

>>高精度加工を行うために必要な3つのポイント

このすべてを兼ね備えているのが、木村製作所のナノ加工研究所です。

 

ナノ加工研究所には、下記のような設備をラインナップしております。

  • 超精密非球面加工機 ULG-100D(SH3)
  • 超精密立形加工機 UVM-450(H)
  • 超精密非球面加工機 ULG-100A(HY) 特徴
  • 超精密非接触三次元測定機 NH-3SP

このほかの設備は、下記よりご覧ください。

>>木村製作所の保有設備一覧はこちら

 

まずはナノ加工研究所にお越しください!

超精密・ナノ加工センター.comでは、数多くの大学や公的研究機関との産学官連携を行ってきました。今回の「新・ナノ加工研究所」では今後、外部企業との連携も構想しています。

京都大学では、インキュベーションマネージャーや大学の教授方に様々な情報提供をいただきました。今後はさらなる発展をするために、多くの企業とも手を取り合っていき、グローバルに超精密加工を打ち出していくことを目指しています。

 

超精密加工でお悩みの方は、技術相談やお見積りも大歓迎ですが、まずは!私たちのナノ加工研究所へ足を運んでみてください!キレイな母屋でスタイリッシュな内装、数々の美しい加工品から最先端の工作機械まで、なんでも揃っています!

言葉だけでは伝えきれません!とにかくすごいです!日本の最先端がここに集まっています!まずは、ナノ加工研究所にお越しいただき、自慢のナノ加工研究所を直接その目で感じていただければと思います。

 

現在では、国内大手メーカーの最上位サプライヤーとして研究開発部隊の一部を担うなど、国内最先端の取り組みにも当社のナノ加工研究所をご利用いただいています。プライム上場企業の方々からも「うちと同等以上の設備を保有していて、さらに技術ノウハウもあり、様々な角度から技術提案もしてくれるため、木村製作所さまにご相談しました。本当に助かりました。」というお声もいただいております。

 

ぜひ一度、町工場のレベルを超えた、国内屈指の超精密加工専用工場「ナノ加工研究所」に足をお運びください!

>>工場見学・お問い合わせはこちら

 

 

 

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