アルミ合金切削加工とは? 加工のポイントを紹介!

金属やプラスチックを切ったり、削ったりすることで、あらゆる素材を様々な形状へと変えることができる切削加工。加工形状の応用範囲が幅広く、製造業の基盤となっている技術といっても過言ではありません。

今回はごく一般的な材料ではありますが、精密加工を行うには一工夫必要なアルミ合金の切削加工のポイントについて紹介します。

アルミ合金切削加工とは

まず、切削加工とは、「切る」、「削る」という加工のことで、様々な形状を作り出すことができます。

切削加工法や切削工具には、多くの種類があります。素材や目的、コストといったあらゆる条件の中で、それらの中から、最適なものを選ばなければなりません。

中でも、今回ご紹介する、アルミ合金は、一般的には加工性がよい材料として取り扱われることが多い材料ですが、じつは延性が大きく、材料溶融点が低いという性質をもっており、バリや溶着が発生しやすいという特徴を持っています。そのため高品質で加工するには、切削時において工具選定や加工条件に対し工夫が必要になります。

アルミ合金切削加工のポイント

ここでは、アルミ合金切削加工のポイントをご紹介いたします。アルミ合金を切削加工するにあたってのポイントは、2つあります。

1つ目は、工具です。すくい角がポジティブ形状の工具を選びます。ポジティブ形状は、切れ刃がシャープな形状になっているため、切削抵抗が少ないのが特徴です。

2つ目は、速度です。アルミ合金の切削は高速条件で切削をする必要があります。しかし、ここで、気を付けなければならないことがあります。それは溶着を起こさないことです。溶着とは、被削材が加工による熱で溶けてしまい、工具に付着し、凝固した状態のことです。溶着は、様々な問題を引き起こすことがあるため、注意が必要です。また、刃先を冷却するために、クーラント(冷却水)を使用することもあります。ただし、クーラントには、アルミ合金に適していないものもあるため、注意が必要です。

アルミ合金切削加工の実績①:アルミ合金製 内面鏡面切削加工品

こちらは、アルミ合金製の内面を切削加工のみで鏡面仕上げをした加工実績です。
当社では切削加工によるアルミ系材料の鏡面加工の実績が多数ございます。

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アルミ合金切削加工の実績②:アルミ合金(A7075)製 放物面ミラー

こちらは、超精密非球面加工機 ULG-100D(SH3)を用いて加工したA7075(超々ジュラルミン)製の放物面ミラーになります。

A7075は、ステンレスに匹敵するほどの優れた強度・硬度を持つ反面、加工が難しい難削材に分類される材質です。

しかし、超精密ナノ加工センターを運営する木村製作所は、A7075はもちろん、ステンレスやチタン、タングステンをはじめとする難削材の超精密切削加工も得意としております。

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アルミ合金切削加工なら超精密・ナノ加工センター.comへ

今回は、アルミ合金の切削加工実績についてご紹介いたしました。当社では、アルミ合金の一般切削加工から鏡面加工まで加工実績が多数ございます。

超精密・ナノ加工センター.comを運営する株式会社木村製作所では、超精密加工に特化した「ナノ加工研究所」にて、日本屈指の超精密加工を行っております。

また、お客様の過剰品質の設計を防止するために、あらゆる角度からVA/VE提案をいたします。ナノレベルはマイクロレベルとは異なるノウハウが必要とされますが、どちらにも対応することができる当社だからこそ、最適な品質設計をお客様に提案することができます。

高精密加工・超精密加工にお困りの方は、超精密・ナノ加工センター.comまでお問い合わせください!

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