リニアフレネルレンズとは?特徴から用途、加工方法まで!

近年需要が高まっている「リニアフレネルレンズ」ですが、まだまだその存在自体があまりよく知られていません。

ここでは、精密リニアフレネルレンズを製造する超精密・ナノ加工センター.comが、リニアフレネルレンズについて、その特徴や用途、加工方法についてまとめていきます。

リニアフレネルレンズとは?フレネルレンズとの違い

リニアフレネルレンズはよく、フレネルレンズと混同されますが、少し異なります。まず、フレネルレンズは、球面レンズや非球面レンズを同心円状に分割して、レンズとしての厚みを減らしたノコギリ状の断面を持つレンズです。溝が同心円状で光が一点に集中します。

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一方、リニアフレネルレンズとは、シリンドリカルレンズ(かまぼこ型のレンズを)平面にしたレンズのことです。一方向だけ集光や拡散ができるという特徴があります。溝が平行直線状であり、光が直線上に集光します。

リニアフレネル成型用入子

その溝の形状の違いから加工方法が異なってきます。リニアフレネルレンズは、溝が平行直線状のため、ワークが回転する旋盤のような機械では加工できません。なので、フライスやマシニングセンタのように、工具が回転しながら固定されたワークを削るという加工方法です。他方、フレネルレンズは、ワーク(加工対象)が回転している中で工具を当てて削っています。

リニアフレネルレンズの用途

リニアフレネルレンズは、線光源を拡散する機能があります。線光源とは、空間的に細い状の発光領域を形成する光源です。リニアフレネルレンズは、その細い発光領域を拡散します。そのため、LEDの照明用レンズとしてよく使用されます。

また、スリット状(細い溝のような形)に集光する機能もあります。その機能から、太陽光集光用レンズとしても使用されています。

リニアフレネルレンズの加工方法

リニアフレネルレンズを加工するにはいくつかの方法がありますが、基本的にギザギザの歯形に合わせたダイヤモンド工具(細いもの)を作り、断面に合わせて一方向に切削加工を行っていく、という方法が一般的です。歯形と歯形が干渉し合わないよう、ダイヤモンド工具の刃をつくる必要があります。

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リニアフレネルレンズ金型の加工実績:リニアフレネル成型用入子

こちらは、集光、拡散用リニアフレネルレンズ成型用金型入子です。
各種センサー、照明、装飾用光源用レンズ成型用の金型として使用されます。
ピッチ、各フレネル深さ等ご指定のサイズにて加工いたします。

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リニアフレネルレンズの加工も超精密・ナノ加工センターにお任せ下さい!

当社では、リニアフレネルレンズの加工にも対応しています。

超精密・ナノ加工センター.comを運営する株式会社木村製作所では、超精密加工に特化した「ナノ加工研究所」にて、日本屈指の超精密加工を行っております。超精密レンズ金型・マイクロレンズアレイを中心とした加工実績も多数ございます。

また当社は、チタンなどの難削材加工も得意としており、超精密とまではいかないものの寸法精度±0.001 mmが求められるベアリングやシャフトなどの機械部品に対する高精密加工に対応しております。

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